前回からの骨盤シリーズ、今回は骨盤の側面編です。

横側から見た、簡略図は下記です。

それぞれの番号の名前はこちらです。
①腰椎(ヨウツイ)
脊柱(セキチュウ)の一部で、胸椎(キョウツイ)の下の、腰の位置にある5つの骨です。一番下の部分は仙骨と連結しています。

②仙骨(センコツ)
骨盤の後方中央にあり、逆三角形のような形をしています。仙骨の一番上の部分は腰椎と連結し、仙骨の一番下の部分は尾骨と連結しています。椅子に座るときに、椅子の背にもたれかかって座る人が多いのですが、その時、この仙骨が後ろに傾いてしまうので、結果、骨盤周りに異常な負担がかかってしまいます。椅子にもたれかかると筋肉などを使わなくて済むので体は楽ですが、産後は骨盤周りを整えることが大事なので、座り方も気をつけて仙骨に負担がかからないようにした方が良いです。

③腸骨(チョウコツ)

仙骨の両側に扇状に広がっている骨です。大腸など、内臓に面しているので、その名も腸骨。起き上がって活動している時には、重力の関係で内臓も下へと引き下げられる力が働きますが、この丈夫な腸骨が下から支えてくれているおかげで、重力の影響を受けても、体に負担がかかりすぎないようになっています。自分で触ってみると、前や後ろに出っ張った部分があるので、一番わかりやすい骨です。

④尾骨(ビコツ)

大昔の四足歩行をしていたころの、しっぽの名残とされています。人間が二足歩行を始めたころ、仙骨が進化したのに対し、この尾骨は役割がなくなり、退化していきました。この尾骨ですが、現代人でも、しっぽのように出っ張っている人がたまにいます。出っ張りがそんなに気にならなくて、生活に支障がないのであれば特に問題はないのですが、当たって痛いなど、何らかの症状が出てしまっている人は病院へ一度行かれることをお勧めします。そしてこの尾骨ですが、小さくて割れやすいので、後ろに転倒してしまったときなど、簡単に骨折してしまうこともありますので、気をつけましょう。

⑤坐骨(ザコツ)

骨盤の一番下にある骨で、座った姿勢で床に当たる部分でわかりやすい部分です。座ったときに、体重を支える役割があるので、この骨は簡単に割れてしまうことがないように、厚みがあり、しっかりとした丈夫な構造になっています。この坐骨をしっかり立てた状態で座ると、内臓も正しい位置にキープすることができるので、体も健康な状態を保てますが、坐骨を意識して座らずに、先ほどの仙骨を傾けて座ると、内臓も圧迫されてしまい、体に様々な症状が出てしまいます。産後は特にこの坐骨を意識して座るのが良いです。また、坐骨にはたくさんの神経や血管がありますので、坐骨神経痛なども要注意です。

⑥恥骨結合(チコツケツゴウ)
今回は横側からの図なので、図からは見えない位置にありますが、左右の寛骨をつないでいる箇所です。通常は大きな動きはありませんが、出産の時にはこの靭帯がホルモンの影響でゆるむとされています。そのため、骨盤が広がり、無事に出産ができるというわけです。

もちろん、解剖学的にはもっと細かい分類名があるのですが、一般的に知られている名称をあげてみました。

骨盤を横から眺めてみるとよくわかるのですが、重力の影響に対して内臓を守れるように、包み込むような形で立体的な構造になっています。今回は骨の部分だけを書いていますが、実際はたくさんの筋肉も付着しています。人間の体って知れば知るほど、ものすごい構造をしています。
人って病気のときは体が痛い、つらい、などと深く悩みますが、健康なときはそれほど自分の体に関心を持ちません。
産後の今だからこそ、自分の体に興味を持って、これからの長い育児生活を楽しく送るためにも、健康な体を今からキープすることが、とても大事だと私は思っています。